子中の日記・文・妄想。腐女子なので!ちんぱとがちよしへの愛が止まる所を知らない。


by green_green999
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(攻殻でバトグサ)
 












周りは暗闇だった。ただ少し先にある水面だけが鈍くどろりとした光を放っている。
何があるかを知る由もなく、行きたいのかも分からないまま歩みを止めない自分はぬかるんだ足元にも怯まない。
近づいていくうちに、光っているのは水ではなく、沼の底に生えている蓮の花だと知れた。
水面から顔を出しているものたちとは違う、異形の蕾のままの蓮からねっとりと黄金色の光が滲んでいる。
沼の縁に屈み温い水に手を入れて砂地を掬い取ると、早く空気の無い世界に帰してくれとばかりに指の隙間から落ちていった。
水から目が離せない自分の背後から窺う開ききった蓮の花・・・・・・・


「・・・っ!!」
トグサは自分の身じろぎで目を覚ました。
深い眠りから急速に引きずり上げられてうっすらと冷汗をかいていた。
このところ毎晩のようにみる夢にうんざりする。
朝目覚めて活動を始めれば薄れていく感覚も、夜闇の中では生々しくまとわりつく。
具体的に何というわけではない。
ただ夢での足を引っ張ろうとする泥。
指から逃げながらも感触を残すなめらかな砂が。
居場所の知れない不安感の輪郭をあらわにしていくようでやりきれなかった。
額に手のひらをかざしてゆっくりと息を吐く。
なんとか寝よう、と思ったところで声をかけられ驚いた。
「・・・どうした」
低い声に控え目に答える。
「や、なんでも・・・。起きてたのか?旦那」
俺起こしたかな、と隣に手をのばすとバトーの大きい手に手首を掴まれた。
「うなされてたぞ」
手首から伝って二の腕、肩を撫ぜた掌は正確に額に触れた。
横たわっているのに不意に目眩がして今度は逆にトグサがバトーの手首をきつく掴んだ。
朝にさえなってしまえば。
不躾なほど透明で明るい光が射せば曖昧なものは忘れてしまえる。
それまでは濃い闇の中で硬い手首だけが唯一確かな拠り所だった。











大してというか全くバトグサじゃなかった・・・・トグサくん乙女過ぎです。
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by green_green999 | 2005-04-05 03:22 | ss